サーバー選びの要点(機能編)

1. 「独自ドメイン」は使えるか?
2. 独自ドメインの公開連絡窓口情報を「匿名登録」してくれるか?
3. 「.htaccess」が使えるかどうか?
4. CGI、PHP、MySQLなどのプログラムが使えるかどうか?


1.「独自ドメイン」は使えるか?

 「レンタルサーバーの選び方」についてのサイトなのに、「独自ドメイン」の話?とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、まずこの話からさせていただきたいと思います。

 独自ドメインとは、ご存知のとおり、「世界でたった一つのURL」のことを指し、サイトのオリジナル色を表現できるホームページアドレスのことをいいます。Yahoo! JAPANであれば、http://www.「yahoo.co.jp」が独自ドメインですし、当サイトで言えばhttp://「kokohore.net」がそれに該当します。

 独自ドメインさえ取得しておけば、将来的にホームページスペース(レンタルサーバー会社)を他社に移したくなっても、URLを変更するなどの問題を生じないで済みます。しかし、独自ドメインを設置できないサーバーを利用し、他社に移管する場合、アクセス数がそこそこ伸びてきた段階でURLを消滅させなくてはいけなくなります。こんなもったいない話は無いので、独自ドメインを使用できる(できれば、独自ドメインもついでに取得できる / サーバーとセットで申し込めるサーバー会社を選びましょう

 最近、ドメイン価格は安くなってきており、「com」「net」「biz」「org」などのドメインなら、年間1,000円以下の料金で取得できる会社も多く出現しています(月額換算60円~80円!缶ジュース1本よりも安い!)。



2.独自ドメインの公開連絡窓口情報を「匿名登録」してくれるか?

 独自ドメインを取得した場合、本来は「公開連絡窓口情報」と「登録者情報」を公開することとなっています。しかし、個人サイトの場合、名前や住所、電話番号などを掲載してしまうと、ドメイン検索等で一発であなたの個人情報が知られてしまいます。このため、プライバシー保護の観点から、ドメイン取得業者の会社情報を掲載してくれる会社を選んだ方が良いと思います。つまり、匿名で登録してくれる業者を選びましょう(一般的に、このようなサービスは「匿名登録」とか「Whois情報代行」などと呼称されています)。無料で匿名登録してくれるところが多いのですが、有料で受け付けている業者もあります。よくご確認の上、申し込みましょう。

 最近、巷(ちまた)で 「業者名義で登録した場合、ドメインを業者に乗っ取られてしまうのではないか?」とか、「乗っ取り防止策として、管理担当者情報である『Registrant Contact』や『Administrative Contact』に、自分の個人情報を記載したほうが良い」、との話を耳にすることがありますが、ある程度の知名度がある国内業者であれば、そのような違法な乗っ取り行為はしないと思います。そのような「万に一つのリスク」を考えるよりも、「個人情報を悪用される危険性」を防いだ方が余程マシです(個人的見解)。ただし、最終的な判断はご自身でお願いします。

 なお、申込者が法人(会社)の場合でも、ドメイン取得業者の情報(匿名登録による情報)を掲載してくれる会社もあります。


3.「.htaccess」が使えるかどうか?

 「.htaccess」の代表的な機能として、「404 このページは存在しません」のようなエラーページを表示できる機能や、アクセス制限機能(パスワードによる制限やホスト名による制限)などがあります。本コーナーでは前者の「エラーページを表示できる機能」について説明したいと思います。

 「.htaccess」で作成した「エラーページ」にトップページのリンクを張っておけば、仮に自分のサイトのページを削除したりファイル名を変更したとしても、サイトにアクセスしてきた人をスムーズにトップページへ誘導できるというものです。この機能がない場合、以下の2つの事態が起こり得ます。

①単に「このページは存在しません」と表示されるだけに過ぎないケース
 この場合、アドレスバーの「/(スラッシュ)」以下を自分で削ればトップページへ訪問できるので、まだマシな方です。

②サーバー会社のトップページなどへ自動ジャンプさせるケース
 セコい(ズルい)サーバー会社だと、自社のトップページへ自動ジャンプさせる会社もあります。せっかく自分のサイトにアクセスしてくれたのに、こんなことをされてはたまりませんよね。

 ②のようなことをされては、ご自分のURLすら素っ飛ばしてジャンプしてしまうため、サイト訪問者が①のような行為をしたくても、その気持ちすら失わせてしまいます。こういう事態を避けるためにも、「.htaccess」を使える会社を選んでおきましょう。


4.CGI、PHP、MySQLなどのプログラムが使えるかどうか?

 CGIは、アクセスカウンタ、掲示板、ゲストブック、日記帳、チャット、サイト内検索(や一覧表の並べ替え)などの機能を設置できるプログラム(スクリプト)です。また、PHPも同様の機能を有するプログラムです。PHPはCGIよりも負担が軽く、設置やプログラム変更が簡単なので、将来的なことを考えるならPHPも使用できるサーバーを選んでおいた方が便利です。

 なお、CGIなどのプログラムを使えても、yomi-search(サイト内検索)や定時更新型アクセスランキング等、各種データベースの設置を禁止しているレンタルサーバーもありますので、ご注意ください。また、サーバーに極度の負担を与えるCGI(箱庭諸島、FFADVENTURE、コムチャットQ、不特定多数のサイトから実行されるような広告CGIやWebRing、CGIによるメーリングリスト<sendmailによる一括複数送信>)などを禁止しているレンタルサーバー会社は多数あります。そのような機能を設置する場合は、容量が巨大なレンタルサーバー(専用サーバーなど)を利用することをおすすめします。