サーバー選びの要点(基本編)

1. レンタルサーバーの容量を確認しよう
2. 利用料金の総額を把握しましょう
3. 安定したサーバー会社を選ぶコツ
4. サポート体制も 実際にチェックしよう


1.レンタルサーバーの容量を確認しよう

 レンタルサーバーで使用できる容量のことを「ディスク容量」と呼びます。ディスク容量とは、「ホームページスペース容量メール容量」の合計をいいます。例えば、HPスペース容量が200MB(メガバイト)で、メール容量が50MBの場合、ディスク容量は250MBとなります。一般的には、個別にHPスペース容量とメール容量を区別している業者はさほど多くなく、両者まとめてディスク容量が○○○MB(あるいは△△GB※)と表示されています。

 では、実際にどの程度のディスク容量を確保すればよいのか・・・。例えば、個人のサイトで現状10~20MB程度を使用しているのであれば、サーバーは余裕を見て50MB程度(3~4倍)の容量のものをレンタルしておくのがよいと思います。ただし、画像や動画、音楽などのファイルを多用する場合は、より多くの容量があった方が良いと思います。

 なお、仮にレンタルサーバー会社側で200MBの容量を許可していても、サーバーに負担をかける動画やCGIの利用を禁止しているサイトもあります。また、規定の容量を超えた場合に追加料金を徴収する業者もいますので、「よくある質問」や「利用規約」などに目を通しましょう。

※: 1GB[ギガバイト] = 1,024メガバイト (約 1,000メガバイト)


2.利用料金の総額を把握しましょう

 レンタルサーバー会社は、月々のレンタル料(月額利用料、月額料金)を「500円」とか、「1,000円」といった具合で表示しています。ただ、会社によって、その料金の中に ①「初期設定費」を含んでいなかったり、 ②「独自ドメインの料金」を含んでいなかったり、 ③契約期間によって割引率が変わってきたり、 ④オプション追加によって料金が変わってきたり、 ⑤月額ではなく年額として料金表示していたり....と、各社とも各々条件が異なっています。このため、ご自身で利用する内容に応じて、「実際にはいくらかかるのか」を計算し直して見る必要があります。

 当サイトでも、利用料金の中には「初期設定費」や「独自ドメイン料金」を含まずに表示しています。理由は、人によっては独自ドメインの取得は不要であったり、更新手続きに伴う出費で済んだり、契約期間が異なっていたりとマチマチだからです。その代わり、別途かかる費用については、なるべく各社の紹介コーナーに記載するようにしました。とりあえず、年間(半年など)にかかりそうな費用を合算して、それを単純に月数で割って、料金比較をしてみましょう。


3.安定したサーバー会社を選ぶコツ

 「ホームページが滑らかに表示されるか? サーバーダウンは頻発しないか?」・・・ これらの点も重要ですね。お金を払った後で「サーバーが重い」とか、「滑らかに表示されない」、「ページそのものが表示されない」といったことにならないためにも、サーバー各社が提供している「お試し期間」を活用して、実際に与えられたホームページスペースの表示速度や稼動状況を確かめてみましょう(格安サーバーでは「お試し期間」を設けていることが多いのですが、多機能&本格的レンタルサーバーの場合は お試し期間 を設けていない場合があります)。

 なお、同じ会社であっても、自分と同じディスクスペースを使用している他の利用者の使用具合によって、表示が遅くなる場合もあるので、「お試し」で申し込んだIDなどで そのまま本契約した方が良さそうです。運が悪いと、動画を多数保存 / 写真を膨大に掲載 / CGIを多用するなどといった タチの悪い利用者 と同じディスクスペースを使用させられることも想定されます。

 サーバーの表示の快適さは、ある程度は料金と比例しているとも言えます。ただし、安いからといってサーバーダウンしたり、正常に画像が表示されないうことでもありません。実際に、私自身も安いサーバーをいくつか利用していますが、それほど支障はありません。ご自身で画像を多用するサイトなどを運営する場合には特に気にすべきでしょうが、個人サイトならそれほど気にしなくてもよいかも知れません。とりあえず「無料お試し期間」を活用してみて、朝、夕、夜など、各時間帯の表示速度を、実際に数日間試してみるのが一番良いと思います。


4.サポート体制も 実際にチェックしよう

 時間的な余裕があるなど、もし可能であれば「レンタルサーバー会社のサポート体制」についてもチェックしておきましょう。例えば、「24時間サポート体制&電話サポートOK」と書かれていても、実際にはどの程度のレベルのサポートをしてくれるのか分かりません。このため、申し込む前にメールなどで幾つかの質問してみて、回答の質(適切な回答をしてくれるか)や回答までにかかった日数(時間)などをチェックしてみましょう。

 管理体制が杜撰(ずさん)な会社ですと、回答に1週間程度の日数がかかったり、業者であらかじめ作成している顧客対応マニュアルをいかにもコピー&ペーストしたような文面の返答を送ってきたりします。また、業者によっては、回答した担当者の名前も明記されていないこともあります(将来的にトラブルにあったときに、責任の所在が不明確になる恐れも・・・)。このような会社は、なるべくやめておいた方がよさそうです。